こんにちは。家庭で手鍋焙煎を楽しんでいるタツです。
最近、スプレモと格闘してます
「また渋い…」
焙煎したてのスプレモを試飲して、またもや肩を落としました。
中深入りばらんすのよい甘みとコクを出したいのに、いつも豆っぽさと渋みが前に出てしまう。
artisanで火力や風量を記録しながら調整してるのに、いまのところ4連敗中です。
今回は、焙煎#13〜#16の記録をまとめながら、失敗の原因と今後の改善ポイントを整理してみました。
なぜコロンビア スプレモ?
クセが少なく、焙煎の方向性も選びやすい——
そう思って選んだのがコロンビアスプレモ。
ただ、いざやってみると「調整幅が広い=沼る」ということに気づかされました。
狙った中入り〜中深入りあたりでの甘みや滑らかさが全然出ない…
焙煎記録#13

- 焙煎方法:手鍋+カセットコンロ
- 温度記録:Artisan+MS6514(K型熱電対)
- 豆の種類:コロンビア スプレモ
- 生豆の重さ:100g
- 焙煎後の重さ:82.7g
- 投入温度:144.4℃
- 焙煎時間:20:21
- 終了温度:214.1℃
- 1ハゼ開始〜終了:10:30~13:04(197.1~191.8℃)
- 2ハゼ開始:19:46(209.5℃)
- 狙った焙煎度合い:中煎り〜中深煎り
- コメント:
少し苦味があり、後には残らない印象で飲みやすい。全体的にあっさりした印象ではある。
ただ、後味に渋みがのこる。
焙煎記録#14

- 焙煎方法:手鍋+カセットコンロ
- 温度記録:Artisan+MS6514(K型熱電対)
- 豆の種類:コロンビア スプレモ
- 生豆の重さ:100g
- 焙煎後の重さ:84.1g
- 投入温度:162.7℃
- 焙煎時間:17:18
- 終了温度:200.7℃
- 1ハゼ開始〜終了:13:02~15:12(194.9~168..2℃)
- 2ハゼ開始:17:18(200.7℃)
- 狙った焙煎度合い:中煎り〜中深煎り
- コメント:少し生焼けの感じがある。苦味が少し強い印象
焙煎記録#15

- 焙煎方法:手鍋+カセットコンロ
- 温度記録:Artisan+MS6514(K型熱電対)
- 豆の種類:コロンビア スプレモ
- 生豆の重さ:100g
- 焙煎後の重さ:82.3g
- 投入温度:162.2℃
- 焙煎時間:11:54
- 終了温度:197.3℃
- 1ハゼ開始〜終了:8:22~10:32(200.9~187.3℃)
- 2ハゼ開始:11:46(215℃)
- 狙った焙煎度合い:中煎り〜中深煎り
- 火加減の流れ:
- コメント:少し苦味が強い仕上がりの印象。
焙煎記録#16

- 焙煎方法:手鍋+カセットコンロ
- 温度記録:Artisan+MS6514(K型熱電対)
- 豆の種類:コロンビア スプレモ
- 生豆の重さ:100g
- 焙煎後の重さ:82.7g
- 投入温度:155℃
- 焙煎時間:15:10
- 終了温度:219.4℃
- 1ハゼ開始〜終了:8:56~11:02(207.5℃~198.2℃)
- 2ハゼ開始:14:56(219℃)
- 狙った焙煎度合い:中煎り〜中深煎り
- コメント:後味が少し粉っぽく、苦い印象。
課題と仮説
今回の4回の焙煎では、いずれも共通して「豆っぽさ」「渋み」が残る結果となり、「甘さ」が引き出せませんでした。
その原因を探るために、各回の焙煎プロファイルを比較してみたところ、以下のような傾向が見えてきました。
共通して見られた課題
- 火力調整の精度不足
→ 毎回のアプローチが異なっており、火力とタイミングのコントロールが安定していなかった。 - “甘く仕上がった回”との整合性が取れていない
→ 比較対象としていた甘さの出た焙煎回と比べると、プロファイルが大きく異なり、再現性がない。
参考:
”甘く仕上がった回の記事”
【焙煎記録#12】スプレモの甘い香りがすごい!しっかり記録した初のArtisan活用回
焙煎回ごとのバラつきポイント
回数 | 1ハゼまで | 焙煎時間 | 火力調整 | 想定 |
---|---|---|---|---|
#13 | 長め | 長い(8〜9分前後を目安に) | 少し火力をあげつつ一定で調整 | 甘みをだし、バランス良くなるよう意識 |
#14 | だいぶ長め | やや長い(8〜9分前後を目安に) | 弱火で一定で調整を意識 | 甘みをだし、バランス良くなるよう意識 |
#15 | 想定したタイミング | やや短い(8〜9分前後を目安に) | 全体的に一定の火力を意識 | 甘みをだし、バランス良くなるよう意識 |
#16 | 想定したタイミング | 平均的(8〜9分前後を目安に) | 全体的に一定の火力を意識したが、投入温度が想定より高め | 甘みをだし、バランス良くなるよう意識 |
→ 方向性がバラバラすぎて、“検証”よりも“感覚の試行錯誤”になってしまっていた
次にこうしてみる:軸を定めた焙煎アプローチへ
今後は、以下のような視点で再チャレンジしていくつもりです。
とはいえ、手鍋焙煎での再現は難しいかと思っているので、可能な限り挑戦していこうと思っています。
再現性のある「基準プロファイル」の確立
- 甘く仕上がった焙煎回をベースに、火力と時間を近づけてみる
- まずは “1ハゼまでの時間”と“火力の推移”に注目
- 特に「1ハゼまでが短すぎる」焙煎は避け、じっくりと加熱してみる
- 火力の変更は可能な限り最低限にして甘く仕上がった焙煎回のデータに可能な限り合わせてみる
最後に
これまで、コロンビア スプレモの豆で焙煎練習してきましたが、ここにきてなかなかうまくいかず、どうしても渋い感じが残ってしまう焙煎になっているかなと。
もしかしたら、基準としてるデータも実はうまくいっていないという可能性もありますし、artisanでのデータ自体うまくデータが取れていないのでは?と思ったりします。
そのあたりも、いろいろ試してみて検証できればなと思います。
なかなか、思い通りにいかないなと悔しい思いもしつつ、それでも焙煎って奥が深いなと改めて楽しいなと感じています。