手鍋焙煎を始めてから約2ヶ月。
毎週焙煎を重ねるうちに、もっと「安定した焙煎」がしたくなり、悩みに悩んだ末ついに「KALDIの電動焙煎機 Coffee Roaster(電動ワイド)」を導入しました。
この記事では、
などを、一焙煎初心者としての目線で正直にまとめています。
これから同じ機材を検討している方や、手鍋からのステップアップを考えている方の参考になれば幸いです。
導入のきっかけ|「もっと先へ行きたい」気持ち
最初は、シンプルな手鍋で始めた焙煎。
温度もタイミングもすべて“自分の感覚”頼り。面白さはあるものの、「再現性のなさ」に少しずつ不満が出てきました。
- 毎回豆の仕上がりが微妙に違う
- 火力調整が難しく、焙煎時間が伸びがち
- 特に「1ハゼが長くなる」「2ハゼに届かない」などの課題も…
もちろん手鍋焙煎ですごく綺麗に焙煎できる職人みたいな方もいるかと思います。
ただ私の場合は上手くいかない部分や不満はあるものの、単純に「そろそろ、もう少し道具の力も借りてみたい」という好奇心もあり、たどり着いたのが「Kaldi(カルディ) Coffee Roaster(電動ワイド)」でした。
余談になりますが、一番初めに電動の焙煎機を購入しようと思って検討したものは、「KAKACOOのコーヒーロースター KAKA-G400」でした。
デザインも良く、価格も手頃だったので即購入。しかし届いた商品はまさかのドラムのガラス部分が破損していました、、、。
材質がガラスなので割れやすいというのは念頭に入れて、レビューにもあったように割れて届くこともあるだろうと覚悟はしていたので一旦返品して再度購入しました。
ですが、なんと次に届いた商品もガラスが割れていたため「ガラス製はやめておこう」と判断しました。さすがに、2回連続で破損したものが届くとなるともう一回同じことがあり得るし、正直返品の対応とかが面倒に感じました。
そんな流れで、今回「Kaldi(カルディ) Coffee Roaster(電動ワイド)」を導入することにしました。
Kaldi Coffee Roaster(電動ワイド) 開封と設置
Amazonで購入したのは以下のモデル:
KALDI(カルディ)コーヒーロースター フールセット(ホッパー、サンプラー、チャフコレクター付き)/Coffee Roaster(電動ワイド)[並行輸入品]




梱包はしっかりしていて、見た目は想像以上に“本格的”。
コンパクトながら、「業務用っぽさ」もあるしっかりとした作りです。
注文して到着予定日が1ヶ月ぐらいとあったのですが、私の場合は2週間程度で届きました。
カルディ製の焙煎機はいくつか種類があり、もう少し価格を抑えたものやさらに本格的な「KALDI FORTIS(カルディ フォーティス)」などありますが、フォーティスはサイズと価格が見合わず今回は断念。
他にも、ほぼ同じ形の「KALDIロースター(電動フールセット)」の焙煎機もありましたが、投入容量が少し少ない(最大250g)というのもあり、容量最大300gの「Kaldi(カルディ) Coffee Roaster(電動ワイド)」のほうを購入しました。
正直言うと、「Kaldi(カルディ) Coffee Roaster(電動ワイド)」でなくてもいいかなと思っていました。価格も少し安いし、付属品もほぼ変わらないので。
ですが、今回購入した「Kaldi(カルディ) Coffee Roaster(電動ワイド)」のほうが構造的に、排気ファン(サイクロン)を使っての拡張もできそうだなと感じたのであえてこちらを選びました。
この先導入するかどうかはわかりませんが、実際にネット上では自作で改造している方もいるようなので、「趣味として深掘りしたい人向けの焙煎機」としても評価されているようでした。
▼付属していたもの:
- 本体(回転ドラム式)
- ホッパー
- サンプラー
- チャフコレクター
- 電源コード・簡易マニュアル
- 温度計
- 軍手
家庭用のカセットコンロで問題なく使えそうなことを確認。
ついでに、「手鍋焙煎×Artisan:必要ないと思いつつ、データを取ってみたら見えたこと」の記事でも紹介していますが、焙煎のデータ管理ソフトを使いたかったで、付属の温度計を外し手鍋焙煎でも使っていたk型熱電対に付け替えています。
初焙煎:まずは“ピッキングで除けた豆”でテスト


いきなり本番は怖かったので、まずはこれまでにピッキングで弾いた“ダメ豆”を使って試験焙煎。
- ドラムが自動で回る安心感
- 火力調整に不安(特に伝わり方がまだ掴めない)
- サンプラーでの豆確認が難しく、戸惑いも
1ハゼはしっかり聞こえたが、そのあとどう動けばいいのか迷っているうちに、なんとなく終わった印象。
手鍋焙煎の時とは違って1ハゼの音がハッキリと聞こえるし、なんか弾ける音が大きい気がしました。そして、温度が上がりやすかったのか1ハゼ後すぐに2ハゼに入ってしまったり、煙が結構でたのでちょっと焦りました。
豆の仕上がりは…見た目は悪くない。でも、香りがやや焦げ臭く、飲むには微妙かも。
2回目:スプレモで本気焙煎 → 結果「焼きすぎ」大失敗

満を持して、コロンビア・スプレモで本番焙煎。
が、ここで想定外の展開に。
▼流れ
- 1ハゼが意外と早く来た
- そのままテンポよく2ハゼへ突入
- 焦って火を弱めたが間に合わず、「焼きすぎ」感が明らかに…
ドラムの中での熱の回り方が、手鍋と全然違う。
予想よりかなり早いスピードで焙煎が進んでしまい、結果は想定よりかなり深煎りに。
試飲してみると…
苦い。甘みもなく、香りも沈んでいる、まぁ飲めなくはないが…。
はっきり言って大失敗の焙煎でした…。
手鍋との違いで感じたこと
【良かった点】
- 火加減以外の負担が減る(ドラム回転に集中しなくてOK)
- 均一な焙煎がしやすい
- 見た目の仕上がりがきれい
- パソコンのデータをじっくりみながら焙煎できる
【難しさを感じた点】
- 火加減の伝わり方が手鍋よりシビア
- 焙煎の「逃げどころ」が見つけづらい
- 機材慣れが必要
【機材について気になった点】
- チャフコレクターは飾り程度と感じる
- 焦げたチャフがドラムの下にある金網に灰になってたまる
- 豆投入時、チャフコレクターの方へ溢れ出たり、途中で豆が詰まることがある。
- ドラムの中まで豆が入らず、投入口付近で止まることがある。(棒で押し込む必要がある)
今後への課題
今後への課題は、
何よりも火加減の調整に慣れることが先決かなと感じています。
カセットコンロなのでガス圧が見れないのでどうしても感覚頼りになってしまいますが、コンロの目盛りを目安に試行錯誤してみようと思っています。
慣れてくれば、色々な豆の焙煎をさらに楽しめるかなとワクワクしています!
また、ガス圧計の設置や排気の拡張などもできたら面白いかもしれないと考えています。
まとめ
「Kaldi(カルディ) Coffee Roaster(電動ワイド)」は、
家庭用としては十分すぎるほどの性能を持った機材だと感じています。
でも、それを扱いこなすには、「道具任せ」ではなく自分の感覚とのすり合わせが必要なんだと、今回の失敗で実感しました。
それでも、こうやって失敗を重ねるうちに、きっと「自分なりの焙煎」が見えてくると信じています。
次回こそ、美味しい一杯を目指して。