正直、今回焙煎中ずっと「失敗した」と思っていました。
特に1ハゼが来た後の最後の方で一人であたふたとしてて、火力の調整もうまくいかず、いつもより煙もでてるし、なんだか落ち着かない9分間。
「たぶんダメだろうな」と思いつつ、焙煎後の豆をカッピングしてみたら、、、意外にも、悪くない?
むしろ…美味しいかもしれない?
今回は、そんなちょっと驚きの焙煎体験を、素直な気づきと一緒に綴ってみようと思います。
今回の焙煎について(使用豆と状況)

今回使用したのは「エチオピア イルガチェフ イディド ウォッシュ G1」。
華やかな香りと、ベリー系の酸味が特徴の豆として有名ですが、個人的にもとても好きな産地です。
これまでは主に、ブラジルNo2やコロンビアスプレモ、グアテマラSHBといったコモディティグレードの豆で焙煎の練習を重ねてきました。
ですが今回は、「一度スペシャリティー寄りの豆を焙煎してみたら、どうなるか?」が気になり新しく生豆を購入して挑戦してみることにしました。
使用機材は、家庭用のカルディの焙煎機。
最近は排気の必要性についても悩んでおり、簡易ファンを使って焙煎機内部の温度調整を試していたのですが……。
そのファンが排気の熱で溶けていたことに気づき、さすがにまずいと感じて今回は使用せず。
さらに、焙煎後半で火力の調整にも手こずり、温度表示が高く見えて焦って煎り止めてしまうなど、いろいろと「やらかした」と思っていたのが正直なところです。
焙煎中に感じていた「不安」

- カセットコンロなので火力が思うようにコントロールできない
- 排気がないことで、煙やチャフの影響が気になる。焙煎機の中の温度が上がりすぎてる可能性。
- 豆の色が濃く見えて、想定より早めに煎り止めてしまった
- 最終的な焙煎時間は 9分26秒(1ハゼ開始は7分6秒)
焙煎直後の豆を見ても、「これ、本当に大丈夫かな…?」「なんか結構茶色くて深くなってるんかな…」という不安が正直な気持ちでした。
いざカッピング。意外な感想
数時間置いてからカッピングしてみると、ちょっとびっくり。
酸味も苦味も尖っておらず、意外と飲みやすくて後味もきれい。香りはそこまで派手ではないけど、冷めてくるとほんのりベリーのような印象ある感じだった。
「平坦」と言えばそれまでかもしれませんが、嫌な要素がまったくないんじゃないかと。雑味もなく、生焼けっぽさや焦げ感、煙臭もほぼなしと言ってもいい。
意外なことに、「これはこれで、悪くないのでは…?」と思い始めました。
この味は「豆の力」? それとも「焙煎技術」?

今回の仕上がりについては、間違いなく「豆のポテンシャル」に助けられたのかなと思います。
書籍などでも、豆が良ければ焙煎が少し失敗しても美味しく仕上がるなどと書かれているのを読んだこともあり、なんとなく「そういうものなのかな?」っとは思っていたものの、今回実際にそれを体験できたのかなと思いました。
でも、生焼けにせず、焙煎臭も出さず、火をきちんと通すという最低ラインは守れていたと思うので、それは、これまでの焙煎の試行錯誤があったからこそかなと思いたい。
初めての焙煎のときに、あたふたしてかなりの煙を出しながら、焦げ臭い匂いのした豆を焼いたことを思い出します。
それに比べたら、これまでの練習は無駄にはなっていないと少し安堵した自分がいました。
今回の学びと次につなげたいこと
改めて、焙煎中の焦りや不安はつきものだけど、最後まで見て、飲んで、判断することの大切さを実感!
「これは失敗だ」と決めつける前に、ちゃんと味を見て確かめる。その中に、意外な発見や、次へのヒントがあるのかもしれません。
また今回感じたのは、スペシャルティ寄りの品質が良い豆は、焙煎が多少ブレても美味しく仕上がる余地があるということなのかなと。
素材の力が強いからこそ、焙煎が完璧じゃなくても整うというのは、本当なんだと実感できたのではないかなと思いました。
まとめ 〜焙煎って、やっぱり面白い〜
「失敗かも」と思っても、豆の力と、ちょっとした積み重ねで、案外うまくいくこともあるんだなと今回勉強になったなと思いました。
それを知れただけでも、今回の焙煎は十分に意味があったと思います。
焙煎は、いつも結果が予測できるわけじゃない。でも、だからこそ、一回一回が小さな冒険。
そんな焙煎の楽しさを、またひとつ実感できた出来事だったかなと。