なんだかんだ、毎日のようにコーヒーに向き合っているはずなのに、自分の味の取り方が本当に上達しているのか、正直よく分からないなと感じてます。
甘さの見方も、酸の質の捉え方も、「なんとなく分かる」レベルで止まっている気がしているのが否めない。
訓練方法もいまいち掴めていない。本当にこれで正解なのか?っと自問自答することもある。
焙煎の練習もまだまだ安定していない。
いろんなことが重なって、足踏みしているような感覚が続いていた。
なので一度、味の基礎を整理したくて、UCCのセンサリーセミナーを受けてみた。
実際にさんかしてみて正直に言えば、劇的に何かが変わったわけではないし、「行って本当に良かった!」と心から思えるほどの衝撃があったかと言われると、、、、。
実をいうと、知っていることも多かったし、自分が思っていたより新しい発見だらけという感じでもなかった。
それでも、今の揺れている自分にとって、味の基礎をもう一度見直す時間は確かに意味があったし、どういうセミナーなのかも興味はあった。
そんな温度感で、今回のセミナーのことを書いてみようと思います。
セミナーの概要と雰囲気
内容をざっくりと説明すると、
まず「センサリーとは?」センサリーの基礎についての説明。
5味と言われる、甘味、酸味、塩味、苦味、旨味のそれぞれを弱・中・強で識別して並べ替える訓練。
実際のフルーツを食べてみて、それについてそれぞれコメントをするというもの、いちごやブルーベリーなど10種類以上のフルーツやナッツなどで実践。
その他に、「Le Nez du Café(ル・ネ・デュ・カフェ)」というコーヒーのプロなどが香り(アロマ)を正確に識別・表現するための、世界的に有名な感覚トレーニング用アロマキットを使ってコメントをする訓練だ。
そして、ここまでコーヒー自体を使ってこなかったが、セミナーの最後には実際にコーヒーをカッピングして、表現をしてみるという実践的な内容だった。
参加者は、おそらくコーヒー関係で働いている人もいれば、趣味でコーヒー好きな方もいて、雰囲気としては「学び直しの場」という感じが強かった。
自分はというと、フレーバーコメントなど、しっかり味を取れるようになりたいという思いと、やはり味がわからないと焙煎しても基準がわからない。
焙煎をしていて「なんか違う」とかただ感想を言っているだけで止まってしまうことが多くて、味を言語化する力が必要だと感じていたためだ。
知っていることも多かった(正直な感想)
正直に言えば、「全部が新しい発見!」という感じではなかった。
甘さの見方、酸の質の違い、ボディの捉え方、クリーンさの判断など。
これらは、焙煎所で働く中で触れてきた内容も多くて、完全に初めて聞く話ばかりではなかったからだ。
だから、心の底から「行って本当に良かった!」と叫びたくなるような衝撃はなかった。
でも、体系的に整理された形で学ぶことで、自分の理解がどこまで合っていたのか、どこが曖昧だったのかがはっきりしたのは大きかった。
それに加えて、やはりまだまだ知らないこともたくさんあるし、もっともっと訓練が必要だなということもわかった。
毎日飲むだけでは上達しない理由が、改めて腑に落ちた
これまでの自分の経験のなかで気づいたのは、毎日ただコーヒーを飲んで、その日の感想を言うだけでは、味の取り方はほとんど伸びないと思う。
「今日のは甘い気がする」
「なんとなく酸が強い気がする」
そんな曖昧な感想を積み重ねても、味の軸はおそらく育たない。
だからこそ、比較の練習を習慣として取り入れることが大事だと改めて感じた。
例えば、セミナーでやったような訓練で、Le Nez du Café(ル・ネ・デュ・カフェ)などのアロマキットでその都度香りを確かめるとか、甘み・酸味・塩味などの「5味」を弱・中・強で並べ替える訓練をするとか、そういう地道な練習が必要になる。
そして今回、改めて思ったのは、比較だけでも足りないということ。
味の取り方には、「自分の感じ方がどこにあるのか」を確認するための基準となる味とのすり合わせが必要になるなと感じている。
誰かと一緒に飲んで、自分が「甘い」と感じたものをその人はどう感じるのか。自分が「酸が強い」と思ったものをその人はどう評価するのか。
そのすり合わせがあることで、自分の味覚の位置が少しずつ見えてくるのかなって思う。
もちろん、これはすぐに身につくものではなくて、時間をかけて育てていくものだと思う。
今回のセミナーでは、その入口の部分だけでも整理できたことが、今の自分にとっては大きかったかなと。
まとめ:劇的な変化はないかも。でも意味はあった!
今回のセンサリーセミナー(基礎)は、劇的に何かが変わるような体験ではなかったかもしれない。
でも、今の揺れている自分にとっては、味の基礎をもう一度見直す時間が確かに意味のあるものだったと思う。
「上達しているのか分からない」
「味が取れているのか不安」
そんな状態のまま進むより、一度立ち止まって整理することの大切さを感じた。
これからも、丁寧に、コーヒーと向き合っていこうと思う。
まだまだ、学ぶことが多すぎて楽しみながらやっていきたいと思います。

