こんにちは。家庭で手鍋焙煎を楽しんでいるタツです。
今回で11回目の焙煎記録。
今回は、前から気になっていた「コロンビア スプレモ」。
これまでの焙煎では、主に「ブラジル サントス No.2」を使って手鍋焙煎の練習を重ねてきました。生焼けになったり、焦げすぎたり、火力を上げすぎて暴れてしまったり…。豆がもつポテンシャルを少しずつ引き出せるよう、毎回試行錯誤しながら焙煎してきました。
今回で焙煎は11回目。ようやくある程度の流れがつかめてきた気がしたので、初めて別の豆、「コロンビア・スプレモ」に挑戦することにしました。
コロンビアのコーヒーには以前から関心があって、「酸味が明るく、コクとのバランスも良い」という評判はよく目にしていました。今回はそれを自分の焙煎でどう引き出せるか?がテーマです。
焙煎の狙いとプロファイル
今回は、酸味と甘みのバランスを見ながら「中煎り〜中深煎り」に仕上げることを目標にしました。普段よりやや深めのレンジですが、苦くなりすぎず、柔らかいボディ感と甘さを出せればと思いながら進めました。
焙煎はいつも通り、カセットコンロ+手鍋+温度計のシンプルな構成。手元の温度と香り、音をたよりに調整していきます。
焙煎データまとめ|11回目の記録
- 焙煎方法:手鍋+カセットコンロ
- 豆の種類:コロンビア スプレモ
- 生豆の重さ:100g
- 焙煎後の重さ:84.7g
- 投入温度:約204℃
- 焙煎時間:21分17秒
- 1ハゼ開始〜終了:11:56~13:05(206℃)
- 2ハゼ開始:21:17(184℃)
- 狙った焙煎度合い:中煎り〜中深煎り
- 火加減の流れ:
かなり弱火スタート → 150℃で少し強火 →
1ハゼ後にやや弱火 → 2ハゼ前に再びやや強火
焙煎中の流れと感想
今回、乾燥段階(〜150℃)の火力を少し抑えすぎかもと思っています。
7〜8分ほどかけてゆっくり温度を上げていきましたが、途中で青臭さがしっかり抜ける香りの変化を確認できたのは9分手前あたり。
「乾燥ができてるか?」の判断基準として最近意識しているのが、香りの変化です。青臭さから、少し香ばしさを帯びた香りに変わってくるあたり。
あとは、豆の色がしっかりと黄色く変化ているかも目安にしてます。
ここが乾燥終盤〜メイラード反応への移行と考えているので、今後はこのタイミングをもっと明確に捉えられるようにしていきたい。
焙煎後の見た目チェック

全体の見た目は比較的、ムラになりすぎず綺麗に焼けているかなという印象。
ただ、今回は火加減が弱めだったせいか全体的に焙煎の時間も長くなり、2ハゼに入るまでの時間がかなりかかっている。それなのに、豆の色も浅い部分が目立つ感じかなと。
中深煎りというよりは中煎りぐらいの焙煎度かなと。
飲んでみた感想

焙煎後すぐにカッピングしたところ、少し酸味が前に出た印象。酸味は強すぎるほどではないですが、やや主張が強め。苦味はかなり控えめで、全体的に飲みやすいという感覚がありました。どちらかといえば、スッと飲める軽さがあります。
ただ、気になったのはわずかに舌に残る渋み。これは焙煎時間が長くなったことや、1ハゼ後の火力不足のせいもあるのかなと考えています。
今回の反省と次回に向けて
今回の焙煎の反省点は、以下の3つにまとめられそうです。
- 全体の焙煎時間が長すぎた(21分超)
→特に1ハゼから2ハゼまで8分以上かかっており、これは長すぎたかも。火力不足を見直す必要あり。 - 乾燥工程(〜150℃)までに時間をかけすぎた
→今後は150℃まで3〜4分で到達できるよう、序盤の火力をやや上げたい。香りの変化も基準にする。 - 1ハゼ中の火力が弱かった
→ハゼが弱々しく、膨らみも小さめ。ここはもう少し勢いよく熱を入れてもよかったと思う。
全体的に、火加減が弱くなりすぎていていたかなと、火力調整については、まだまだうまく調節できていないので、そのあたりはいい感じのところを見つけられるようにしていきたい。
とはいえ、カセットコンロの目盛なので、けっこう大雑把な部分があり毎回同じようにはできないのがちょっと残念。そのあたりは、上手く調節できるように何か対策を考える必要があるかもと考え中。
まとめ
今回は、「コロンビア スプレモ」という初めての豆での焙煎でした。
「豆が変わると、焙煎も変わる」—— 当たり前のことですが、それを改めて実感した焙煎でした。これからも豆ごとの特性をもっと理解し、狙った味に近づけられるように一歩ずつやっていこうと思います。
次回もこの豆でリトライ予定。もう少し時間を短縮して、よりバランスのよい味に仕上げられるか? また記録を残していきたいと思います