自家焙煎をしていて、ずっと不思議に思っていることがあります。
同じ焙煎機、同じ豆、同じ手順で焙煎しているのに、毎回微妙に味が違う。
なぜなんだろうと思いながら、今も答えを探し続けています。
同じようにやっているのに、なぜ味が変わるのか
正直に言うと、完全には理解できていません。
ただ、なんとなくわかってきた原因がいくつかあります。
原因①|気温・湿度・環境の影響
焙煎は熱を使う作業なので、気温や湿度の影響をかなり受けます。
夏と冬では焙煎機内の温度の上がり方が変わります。湿度が高い日は豆の水分量も変わって、焙煎の進み方が違ってくる。
これを実感したのが、バイト先の焙煎機と自宅の焙煎機で同じ豆を焼き比べた時です。
同じフジローヤルのディスカバリー、同じ豆、大体同じプロファイルで焙煎したのに、なんとなく同じ味にならないんです。同じ量、同じ火力、同じダンパー設定でやっているのに。
考察してみると、おそらく原因はこのあたりではないかと思っています。
- 自宅と職場のガスの種類・圧力の違い
- ガス管の長さの違い
- 自宅と職場の室温・湿度の違い
- 排気ダクトの長さの違い
- 焙煎機自体の個体差(バイト先は5年以上使われてる、自宅はまだ1年目選手)
特に焙煎機の年季の違いは大きいかもしれません。長年使い込まれた焙煎機と新品では、熱の伝わり方や安定感が違う可能性があります。
完全には解明できていないですが、「同じ機種でも環境が違えば同じ味にはならない」というのが今の結論です。
あとは作られたタイミングによっても個体差があったりもするのかなとかとも思っています。
原因②|焙煎プロファイルのズレ
ドライの時間が短くなったり、温度の上がり方が変わったりすることで味が変わると感じています。
たとえばドライ(豆の水分を飛ばす最初のフェーズ)の時間が短くなると、豆の内部まで熱が均一に入らなくなって、仕上がりに差が出るようです。
毎回まったく同じプロファイルを再現するのは、思っている以上に難しいです。
なので、バイト先での焙煎機の操作と自宅での操作ではやり方を変えてやっていて、結局同じプロファイルにならないのかなと。
原因③|豆のロットが違う
これが一番実感しているかもしれません。
同じ農園、同じ品種の豆でも、収穫年や精製のロットが変わると味が変わります。農作物なので当然といえば当然ですが、最初はこれに気づかなくてかなり悩みました。
「同じ豆を買ったのになんか違う」と思ったら、ロットが変わっていたというのはよくある話です。
正直なところ
自家焙煎を続けていて思うのは、完全に同じ味を毎回再現するのはプロでも難しいということです。
気温、湿度、豆のロット、焙煎機のコンディション。変数が多すぎて、すべてをコントロールするのは現実的じゃない。
ただそれがわかってきてから、少し気持ちが楽になりました。「毎回完璧に同じにしなきゃ」ではなく「この条件でどう調整するか」を考えるようになってきた気がします。
あとは、機械や環境ごとに合った焙煎をするようにする方がいいのかなと。
本や動画、ネットなのでプロファイルがたくさん紹介されていて、とても参考になります。
でも、それを真似したからと言って、まったく同じ味になるかというとそうでもないんだなということを学びました。
それこそ、機械の個体差、機種の違い、環境、国の違いもあるかもしれません。
色々な要因があるのかなと。なので、今自分が持ってる焙煎機、焙煎している環境でにあった焙煎をして、自分なりのやり方を探していくのがいいのかなと思うようになりました。
再現性を上げるためにやっていること
完璧ではないですが、少しでも安定させるために意識していること。
- 焙煎前に室温と湿度を確認する
- 豆の温度を一定にしてから焙煎を始める
- 毎回同じ投入量にする
- 焙煎記録をつけてプロファイルを比較する
まだまだ試行錯誤中ですが、記録をつけることで少しずつ原因がわかってきています。
それが自分で焙煎を始めて一番面白い所かもしれません。
まとめ
同じ手順でやっているのに味が変わる原因は、気温・湿度・プロファイルのズレ・豆のロットなど複数あると思っています。
完全には理解できていないのが正直なところですが、それも自家焙煎の面白さだと思うようにしています。答えを探しながら焙煎を続けていくのが、今の自分のスタンスです。
同じように悩んでいる方がいたら、何かのヒントになれば幸いです。

