フジローヤルのディスカバリーでArtisanを使った温度管理を始めたい方へ。
以前に手鍋焙煎でのArtisan×MS6514の導入と設定方法を記事にしました。
→「Artisan×MS6514の導入と設定方法を徹底解説!焙煎の温度管理入門」
基本的な設定方法はそちらを参考にしてみてください。
今回はディスカバリー特有の部分、温度センサーの取り付け方に絞って解説します。
ディスカバリーの温度センサーについて
私のディスカバリーには温度センサーを取り付ける箇所が2つあります。
①豆温度センサー(デフォルト) 釜の中の温度を測るセンサーです。これがメインの温度データになります。ディスカバリーを購入すると最初からこのセンサー用の差し込み口がついています。
②排気温度センサー(オプション) 排気の温度を測るセンサーです。こちらはオプションで、自分はディスカバリーの注文時に排気温度センサーの取り付けをお願いしました。
両方の温度をArtisanで記録することで、より詳細な焙煎プロファイルが取れるようになります。
必要なもの
- フジローヤル ディスカバリー(排気温度センサーはオプション)
- 温度計:MS6514
- 補償導線(K熱電対延長ケーブル1本)+オス型のコネクター(2個)
- Artisan(無料ソフト)
- Mac
- USBケーブル(MS6514付属のもの)
※補償導線にY型のコネクタがついていない場合は別でこ購入する必要があります。ホームセンターなどでも販売しています。
温度センサーの取り付け方
豆温度センサーの取り付け

上記の写真で、本体を正面から見て右側のカバーを外します。
前後4つネジがついてるので、それらを緩めるとはずれます。
上の金色のカバーも後ろ側のネジ2つを外すとスライドして外せるので、同じタイミングではずします。
青い配線が豆温度の信号を温度計に送るために追加した補償導線になります。

カバーを外して赤丸の部分が、純正の温度計の信号が来ている配線になります。
豆温度計の配線が繋がっているので、その上に挟む形でY型のコネクターを使って補償導線を接続します。

少し奥まってるので、ネジ等を落として無くさないように緩めて接続します。
Y型のコネクターが大きすぎて入らない可能性もあるので、その場合は、両端を少しニッパーなどで切って調整します。

上の丸が今回オプションでつけていただいた排気温度センサーで、その下が純正の豆温度センサーになります。

配線の接続ができたら、MS6514にコネクターを差し込みます。
どちらもオスのコネクターが必要になります。
※取り付け箇所は写真参照
排気温度センサーの取り付け(オプション)
排気温度センサーはオプションで取り付けてもらったものです。
購入時にメーカーに依頼することで追加できます。
排気口付近に差し込み口があるので、同様にセンサーを取り付けて、コネクターをMS6514に差し込みます。
取り付けは以上になります。
ちなみに排気センサーを自分で取り付けする場合、センサーを自身で準備し、穴を開けてなどの加工する必要があるので購入時にお願いしてしまうほうが楽ではありますし、もしかしたら自身でやると保証がなくなる可能性もあるので、そこは自己責任でお願いします。
念の為、作業する前に確認してみることをおすすめします。
補足ですが、今回のように元の配線などを加工したり切断したりせずに、豆温度の信号を取得するだけならば問題ないことは購入前に富士珈機の担当の方に確認して、やり方も直接電話で教えてもらえたので大丈夫なはずです。
ただ、富士珈機の担当の方は「Phidget(フィジェット)」を使った事例があるが、今回使った「MS6514」での実績がないとのことで、ちゃんと使えるかは確認取れていないと言われたので、ちゃんと動作するかは自己責任になります。
※取り付け箇所は写真参照
Artisanの設定
基本的な設定方法は前の記事と同じです。
→「Artisan×MS6514の導入と設定方法を徹底解説!焙煎の温度管理入門」
上記の記事では手鍋焙煎で豆温度のみ取得してましたが、もしディスカバリーで2つの温度を取る場合、ArtisanでT1、T2の両方を設定する必要があります。
逆に取り付けても表示されてしまうので、温度計の温度も見ながら設定してみてください。
Artisan側で設定できます。
あとはデバイスを設定する時に、機械という項目があって、どの機会でつかうのかを選ぶことができます。その機械(例えば、Aillioなど)にあった設定にできるようになっているようなのですが、ディスカバリーは対応していないのかそのリストにありません。
ですので、今回は何も選択せずに使用しています。
選んでも選ばなくても使うことができると思いますが、選ぶ機械によって専用の設定画面になるので、私はなにも選ばずに使用しています。
補足ですが、私の環境での使用だけなのかはわかりませんが、元々ついている豆温度計と、Artisanで取得できる温度の差が2度ぐらいズレることがあります。
特に高温の温度帯の時には確実にデフォルトの温度が2度ぐらい高く表示されています。
調べてみると一応artisan側の設定で補正ができるようなので、まだ確実ではないですが設定してみて実際にためしています。

設定方法は、上記の写真の「構成→デバイス」のET/BTシンボルの部分で、ずれている温度をプラスして補正してるイメージです。
実際にこれで焙煎してみると、確かに同じ動きをするようになったきがしますが、完全に同じにはならないようなので、その辺りも踏まえての温度管理をするようにしています。
排気温度も取ることのメリット
豆温度だけでなく排気温度も記録することで、焙煎の進み方がより詳しく把握できます。
BTとETの温度差を見ることで、熱がどのくらい豆に伝わっているかがわかります。
プロファイルの改善にも役立つので、本格的に焙煎管理をしたい方にはおすすめです。
本来は排気センサーはついてないので、あくまでもオプションでの追加取り付けなので、費用もかかるのでその辺りは予算を次第で取り付けるでもいいかと思います。
排気温度センサーがなくても焙煎自体はできるので。
実際に使ってみて
接続してログ管理を始めてから、毎回の焙煎データを比較できるようになりました。
「今日はドライが短かった」「温度の上がり方が違う」というのが数値でわかるようになって、再現性が少しずつ上がってきた気がします。
以前は感覚だけで焙煎していましたが、データとして記録することで改善点が見えやすくなりました。
まとめ
- ディスカバリーの温度センサーはデフォルトで豆温度、オプションで排気温度も取れる
- 排気温度センサーは購入時にメーカーに依頼することで追加可能
- ディスカバリーでも、Artisanでプロファイル管理できる。
- Artisan×MS6514でも取り付けと動作は問題なくできる。
ディスカバリーで本格的に焙煎管理をしたい方の参考になれば嬉しいです。
